Local Rules

Incorporate various local rules to liven up the game

ピン倒し

点球を入れてピンを倒すとその時入れた点球のスコアが倍になるというもの。例えば9番をサイドに入れて(通常4点)ピンを倒すと8点になります。マスワリのようにそのゲームの点が倍になるわけではありませんん。

使用するピンについて

ビリヤードの専門ショップ等では専用のピンが売っていることがありますが、ゴルフのティーで構いません。

ピンの設置場所・タイミング

大きく分けて全国で3通りの方法があります。

  1. 常時ヘッドスポットに設置する
  2. 9番(ゲームボール)の時だけヘッドスポットに設置する
  3. 常時移動しながら設置する
 
《1》常時ヘッドスポットに設置するパターンの場合、9番だけではなくその他の的球でも点数を倍にできるチャンスがあるのでとても楽しいですが、撞きづらくなるケースが増えるので上級者向けのルールかもしれません。
《2》ゲームボール以外の的球が全てポケットされている状態で、ゲームボールを入れる時にピンをヘッドスポットに設置します。ゲーム途中でコンビやキャノンで9番を狙う時にはピンは設置しません。
《3》最初はヘッドスポットに設置します。ピンが手球や的球で倒れたり動いた場合は、そのピンが倒れた場所に立てて継続です。ピンが場外したりポケットに入ってしまった場合はヘッドスポットに戻します。

罰符(ペナルティ)について
的球を入れてピンだけを倒した場合、多くの場合罰則があり、他のプレイヤーにペナルティ(罰符)を支払うこととなります。(他のプレイヤーに1点づつ)また、よくあるのが、9番(ゲームボール)を入れてピンを倒して、手球がキッチンの外へ出てしまった場合も、罰符(ペナルティ)対象となります。

【超ローカル】
ピンの倒れ方で点数が変わるルールもあります。

  1. 通常:2倍
  2. ピン場外:3倍
  3. ピンポケット:4倍
 
【ピンが置けない場合】
ボールがヘッドスポットにあって、ピンがヘッドスポット上に置けない場合、ピンはそのボールと接するように、センター寄りに設置するか、そのボールの上にのせるパターンがあります。
この際注意しなければならないのは、ほとんどの場合ピンが倒れることになるので、しっかり的球を入れないとペナルティが発生してしまいます。
ヘッドスポットボールがあってピンが立てられな場合の処置1
ヘッドスポットボールがあってピンが立てられな場合の処置2

Dゾーン

名前の由来は分かりませんが、半円形をしているケースもあり、その形からDゾーンとなった説もあります。また、ドリームの頭文字からDゾーンとなったという説もあります。どっちでもいいです。

Dゾーンとはヘッドスポット周辺に小さなエリアが設けられ、ゲームボールを入れてそのエリア(Dゾーン)に手球を止めると、点数が倍になったり、サイコロ等を振ってその出目を自分の得点とすることができるルールです。

ほとんどの人はDゾーンを狙って失敗します。

ぶっちゃけ、Dゾーン狙わない方が点数伸びます。アマチュアは。

思ったより難しいのでぜひチャレンジしてみて下さい。とっても練習になります。

 

0点ゾーン

ゲームボールを入れて0点ゾーンに手球を止めてしまうと、ゲームボールの点数が0点になってしまいます。例えば9番を入れて0点ゾーンに手球を入れてしまうと、その9番に対する点数が0点になります。その他の点数が0点にはなりませんので、そのゲームのその人の点数が0点になったり、その人の持ち点全てが0点になったりというわけではありません。

0点ゾーンが生まれた背景にはいくつかあると思いますが、私が思うに、「抜けセーフティ」の禁止からくるものだと思っています。例えば、9番のシュートが難しくて入るかどうか分からない場合、的球が入らなくても手球をセーフティっぽくヘッドレールにくっつけて置けば、次の人は9番を狙いづらくなってしまいます。セーフティ禁止の『ジャパン』ではそういった背信的な行為が嫌われます。そこで、次の人が狙いづらくならないように(セーフティにならないように)、0点ゾーンを設けて、フェアプレイを目指しているのだと思います。

0点ゾーンは色々なパターンがあるので、参考にしてみてください。

スクラッチ罰符(ペナルティ)

手球がスクラッチしたり場外した場合、他のプレイヤーに1点づつ支払うというものです。手球の練習のためにもぜひ導入をお勧めします。

連続マスワリ

通常マスワリは2倍の点数になりますが、2連続目以降その倍数が加算されるというものです。

例えば誰かがマスワリをして倍の得点をゲットした後、続けてマスワリをした場合、そのゲームの点数が3倍に、またマスワリをすると、そのゲームの点数が4倍に・・・というように

イレポン

ゲームボールを入れた後は、手球をキッチン内に戻さなければなりませんが、戻さなくてもいいというルールです。ただし、ゲームボールは、通常他の点球の倍の得点になりますが倍になりません。例えば通常のルールで9番をサイドに入れると4点となりますが、イレポンルールで9番をサイド入れて手球がキッチン内に戻らない場合は2点となり、またブレイク権は次のプレイヤーに移ります。

元来、『ジャパン』は手球をキッチン内に戻すルールではなかったようです。言い方を変えれば「ゲームボールを入れて手球をキッチン内に戻せばゲームボールの得点が倍になる」だったのでしょう。ブレイク権も変わらなかったのかもしれません。

手球をキッチン内に戻すルールの呼称として「キシュウルール」という表現があります。キッチン内に戻すルールにこそ名前が付いているということからも、本来は戻さなくてもよかったということがうかがえます。

今ではキッチン内に戻すことが普通となっていると思いますし、戻さなくてもいいルールに名前がついていないということもあってローカルルールにて説明させて頂きました。名前も「イレポン」であっているかどうかも分かりませんが、多くの『ジャパン』愛好家にはこれで通じると思いますので、とりあえず「イレポン」ってことで。

ちなみに「キシュウ」の意味はよく分かりませんが、和歌山(紀州)で生まれたからという説もあれば、造語「帰周」:周って帰ってくるイメージによる等、よく分かりません。和歌山(紀州)で生まれたルールというのが濃厚とも聞いております。